CCCDについて No! CCCD, Against CCCD!

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CCCD( コピーコントロールCD、シーシーシーディー、コピコン、Copy Controlled Corrupt Disc )

このコーナーをご覧になっている皆様はご存知と思いますが、 2004年9月に、エイベックスおよびソニーミュージックエンターテインメント(SME)が、相次いでCCCD全廃を発表しました。 その理由は表向きは「著作権保護に対して音楽ユーザーの意識が高まり、法的環境の整備も進んできたため」。 本音は「 iPodなどの携帯型デジタル音楽プレーヤーが急速に普及しており、 これと連携して音楽CDの売り上げを伸ばすには、 iPodなどにデータを転送できないCCCDでは駄目だと判断した 」と言われてます。 iPodはCD-DAを救う? 歓迎するべき動向ですが、本当に手放しで喜んで良いのか? やはり著作権利者の狙いは別にありました。
  1. データ用メディア(CD-Rなど)に「私的録音保証金」を新たに課金
  2. パソコンやiPodなどの携帯型デジタル音楽プレーヤに「私的録音保証金」を新たに課金
  3. 著作権法30条で認められる「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内」のコピーを規制して課金
CD-Rに落とせないのに、CD-Rやパソコンに課金? そこで、この自己矛盾を回避して 輸入権創設に続く、次なる権益拡大に向けて環境整備を始めたということです。 やはりトレンドは「規制強化」であり、当局の狙いは音楽文化の発展ではなく権益確保であることを肝に銘じて、 事の成り行きを注視すべきと思います。 この動向が、欧州盤のCCCD廃止につながっていくのか、あわせて注視すべきでしょう。
参考資料:asahi.com(http://www.asahi.com/tech/apc/040729.html)

音楽CDの売り上げ減少は世界的なものであり、大手レコード会社は 「原因は違法コピー」と主張している。

  1. CD-Rを用いた私的複製
  2. MP3などに圧縮し、ネット上で交換
CD-Rへの書き込みやMP3作成には、まず音楽CDのデータをPCに取り込む、リッピングと呼ばれる手順を踏む。 そこでレコード会社は、リッピングを妨害するために、CCCDを導入し始めた。 もともとは「コピープロテクトCD」と名乗る予定だったようだが、ユーザの反発を恐れてか、 「コピーコントロール」という、よく分からない言葉が「発明」された。 Copy Controlled は世界的に通用する言葉になりつつある。 現在では、著作権保有者がコピー許可回数やコピー可能な装置などを「コントロールする」意味合いで使われる。

リッピング妨害にあたって)

  1. discにデータエラーを仕込んで、CD-ROMドライブを誤動作させる。
  2. データエラーの影響を受けないドライブ(音楽用のCDプレーヤを想定)ならば、再生可能。
これがCCCDの考え方である。 データエラーの種類はありとあらゆるもので、 代表的なものがTOC(トラック番号や時間などの情報)エラー。 音声信号にも訂正不能なエラー(C2エラーと呼ばれる)が多々仕込まれる。 さらに盤の偏心や反りといった悪質なものもあるらしい。 エラーについては、CDS200など色々なタイプがあるが、ここでは省略する。

規格の逸脱)
もともと音楽CDはレッドブックに準拠し、 規格を満たすことで、compact disc digital audio ロゴを表示できる。 この規格は、CD-DAとも呼ばれる。 CD-DAには、著作権保護機能は搭載されていない。 そこで不正なデータを混入しリッピングを誤動作させる訳だが、同時に規格をも逸脱してしまった。 もはやこれは、CDではない。 compact disc digital audio ロゴの表示は、もちろん不可。 そこでCCCDロゴが用意されたのだが、あくまでも「CCCDという規格は存在しない」ことを認識しておくべきである。 蛇足だが、DVDにおける暗号化(CSS)は、法的には「アクセス・コントロール」であり、著作権保護とは別モノとのこと。


CD-DA
CCCD 国内盤
CCCD 海外盤

規格外の円盤)
CCCDは音楽CDとして規格外であることから、当然ながら不具合が発生する。 オーディオメーカは自社サイトにて「レッドブックに準拠しないCCCDの再生は保証しない」「CCCD再生による故障は保証外」と明記している。 レコード会社もCCCDを「あらゆる機器での再生を保証しない製品」である旨、明記している。 国内盤の帯に記載されている、 注意書きサンプルをご覧ください これは「誤購入前に必ずお読み」になるべきもので、パッケージ外側から読むことができる。 「製造上の不良を除き、交換、、、」とあるが、実際に再生できなかったとしても、規格外品であることを根拠に返品を求めるのは、たいへん困難。「あくまで仕様であり製造上の不良ではない」との主張を繰り返すだけと思われる。 まれに返品可能なケースもあるようだが、ショップ側が損を被っていると考えて良い。 もうひとつ、「裏面もご覧ください」なる項目があり、こちらは帯の裏側に記載されている。 購入検討のために、開封して読んでも良いのだろうか? 実行するなら、もちろん事前確認の上で。 無責任な注意書き自体、無効であると主張できそうだが、どうだろうか?

基本的に、以下のように認識するとよい。

CCCDは必ず再生できるとは限らない。
CCCDは音質が悪い。
CCCDは再生装置を破壊する。
CCCDで発生するトラブルの責任は、全てユーザが負う。

再生不具合については注意書きにもあるとおり、 PCのCD-ROMドライブ、カーオーディオ、携帯型プレーヤ、MP3対応プレーヤ、ゲーム機、 音楽用CD-Rレコーダ、DVDプレーヤなどで、高確率で発生する。 普通のオーディオで聴けたとしても、「たまたま運よく再生できただけ」と思ってよい。
低音質である理由は、大量のエラー訂正により歪が生じること。 これについては、高品位カッティングで対応しようとする動きもある。 例えば、エンコード K2 (ENC K2) などで検索してみよう。 CD-DAの高音質化は大歓迎だが、音質劣化させたものを高品位カットしても無駄。 エイベックスのお偉いさんは「少し音が変わるかもしれないが好みの問題」などとコメント。耳が腐ってるのでは。
再生装置破壊については、色々なトラブル事例が報告されているが、ここでは省略する。

「PC使わないし、違法コピーもしないからCCCDであろうとなかろうと関係無い」とおっしゃる善良なリスナーにも、 理不尽な「制約」だけは平等に掛かってくるので、注意が必要だ。 CCCDを不用意に購入するべきではない。

PC対策)
「PCで音楽を聴けないのは、おかしい」との批判をかわすため、 マルチセッション形式として、セッション2に「圧縮音源再生キット」が収録される。 「WindowsのみでMac対応でない」との批判もあるが、これは大した問題ではないと思う。 この再生キットは品質が悪く、聴くに堪えない音質で、 さらに強制インストールでレジストリを改変したりと、「トロイの木馬」とさえ揶揄される。 avexアンインストーラなるフリーソフトも出回っており、笑えない状況である。 その割に、ファイルサイズは極めて大きく、アルバムで200MB前後 (CD容量の約30%!!)。 CCCDの収録時間は、60分程度が限界である。

LGCDについて)
ソニーミュージックエンタテインメントがリリースするレーベルゲイトCD(LGCD)は、CCCDだ。 音楽トラックはCCCDで、セッション2に圧縮音源(ATRAC3)キットが収録される。 「1度だけ無料でコピーできる」のは132KbspのATRAC3。 ATRAC3をHDDに落とせるだけで、CD-Rコピーは作れない。 そして2度目以降のコピーは課金され、個人情報も収集されてしまう。 まさに「一粒で二度も三度もオイシイ」多重課金円盤こそ、意図されたものと思える。

以上のような円盤を、PCのドライブに挿入するなら、シフトキーを押しながら行うこと。 これはWindows標準機能で、セッション2の無用なツールの起動を抑止できる。 筆者は「Windowsへの通知」をOffにしている。 なんと、これをホームページに掲載して、レコード会社から告訴された例もあるという。もちろん標準機能なので却下されたようだが。

CDを制作するには?)
アーティスト側がCD−DAでのリリースを希望しても、 レコード会社との力関係上、なかなか実現できないといわれる。 仕様上、CCCDを回避するには、セッション2への圧縮音源キット収録を不能にするため、以下の方法が有効とされている。
収録時間一杯(約79分)まで、音源を収録する。
CD-Extra仕様として、セッション2にプロモーションビデオやオマケ・ツールなどを収録する。

CDを買うには?)
CCCDでないことを事前確認すること。それに尽きる。
ショップで買うなら、パッケージを隅々まで見回すことで確認できる。 厄介なのはネット通販で、事前の問い合わせや情報収集が不可欠になる。 新譜の予約受付が始まっても、安易に発注するべきではない。 また、中古の店頭販売でも、注意書きの帯やシールの欠品が考えられるので、注意を要する。

日本盤についてはavex traxを皮切りに、東芝EMI、SONYなどメジャーレーベルはCCCD導入に積極的である。 もしあなたがJ-POP専門のリスナーで、欲しい作品がCCCDだったら、諦めるしかない。 携帯電話なり何なりに予算を回すとよいだろう。 また最近はアニメソングなど avex mode と称するCCCDがばら撒かれており、 子供にせがまれた親御さんは、CCCDであることを理由に購入を拒否すると良いだろう。 世界的に見れば、ヨーロッパ盤のメジャーな新作は、CCCDの可能性を疑うべきである。 また中国やインドネシアなどアジア勢にもCCCDの浸透が進んでいる模様。 今のところCD-DAである確率が高いのは、USA盤。 訴訟社会のUSAでは、不具合で提訴されるリスクを避けていると考えられる。 そのかわり、RIAAがファイル交換常習者を摘発し、個人レベルの提訴が始まった。 組織の力で個人の財算を剥ぎ取る、暴力団まがいの行為である。

CCCDしか買えなくなる?)
洋楽のCD-DAを買うならUSA盤、と述べたばかりであるが、その選択肢さえも奪いかねない 改正著作権法 が、2004年6月3日に成立した。これは、あらゆる輸入CDを規制できる法律である。この法律の目的は「邦楽の還流防止」ではあるが、日本のレコード業界は、再販制度と輸入権の二重の保護を受けながら3000円のCCCDを売り、「嫌なら買わなくてもいい」「国外に移住すればぁ〜♪」と殿様商売することも可能になるのだ。

もしもCCCDを掴まされてしまったら?)
誤購入や、その他やむを得ない事情でCCCDを買ってしまったら、どうするか? 今のところ有効な手段は、CD-Rに複製することである。 正規のCD-DAに作り直されるので、再生不能や装置破壊の問題は解決される。 「???何か矛盾してない???」と思われるかもしれないが、「そういうもの」なのだ。 それ以上の解説は本コーナーの主旨を逸脱するので、他サイトや市販書籍を参照いただきたい。

PCユーザは大人し過ぎるのか?)
肝心のコピーコントロールが機能していないので、PCユーザからのクレームが上がってこないとの指摘を耳にしたことがある。 たしかに複製によって誤動作を回避できるのだが、なぜ自費で欠陥修正しなければならないのか?

CD-Rに複製できないなら?)
レコード会社が言うように、自費で、聴けなかったプレーヤを交換し、プレーヤが壊れれば修理する(もしくは捨てるか)。 あるいは泣き寝入りし、そのレーベルの商品は二度と買わない、ということになる。 訴訟への道はないのかなぁ?
フランスにてEMIに対する、CCCD購入代金払い戻しを命ずる判決が出た模様。
出典 : 週刊アスキー、2003/09/23号、P31

考察 : CCCD導入で、音楽CDの売り上げは伸びるか)
CCCD導入には、コピーコントロールのライセンス料、再生キットの開発費、 高品位カッティング、課金インフラ(レーベルゲートCD)など、いろいろなコストが嵩むはず。 最低限、これらを回収できなければ、ますます収益が圧迫されるに違いない。 一方、熱心な音楽ファンはCCCDの問題を認識し、嫌悪感さえ抱いている。 さて、増収増益を果たしたレコード会社は存在するのだろうか?

大手レーベルはCCCDで墓穴を掘ったとの見方が、音楽ファンの間では一般的と思われる。
輸入権創設で更なる窮地へと進むのでは?

補足 : MD 録音について)
MDはシリアル・コピー・マネージメント・システムを採用しており、仕様として策定されたもの。音楽用CD-Rレコーダも同仕様である。 オリジナル盤からのコピー(子コピー)は制限しないが、コピーされたMDやCD-Rからのコピー(孫コピー)を禁止するものだ。 従って、故意に「コピー扱い」プレスを行わない限り、MDへのデジタル録音は可能なはず。 しかしMD録音可能と表示されたCCCDでも、規格に準拠しないことからトラブルが多発している模様。

CCCDの行く末)
CCCDは市場から消滅し、CD-DAに戻るのか? 残念ながらトレンドは「規制強化」である。 SACDやDVD audioの次世代として、強力なコピーコントロール機能やリージョンコードが検討されていると聞く。 またCD流通地域を切り分ける 改正著作権法 も、あっさりと成立してしまった。 音楽ダウンロード販売も、コピー防止や回数制限など、ありとあらゆる方式が検討されている。 著作権法違反で、P2PソフトWinny開発者が逮捕されるという事態。 次世代のWindowsでは、ファイル交換の追跡機能を盛り込むとも言われる。 音楽ではないが地上波デジタル放送は、悪評高いコピーワンス。 著作権利者がキーを牛耳るCPPM/CPRM。仕舞いにはスピーカからの録音を取り締まるDarknoise(スピーカの音に「可聴外ノイズ」を加える)という危険なシロモノまで。 このままでいくと、著作物はオンデマンド(すなわち再生する度に課金され、手元には残らない)でしか楽しめず、コレクション出来なくなるのだろうか? つまらないな。

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